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買収

資源について > 資源企業 > 買収 > BHP Billiton - Rio Tinto
2007年
資源企業の買収劇について。
BHP Billiton - Rio Tinto

買収企業BHP Billiton
対象企業Rio Tinto
買収額1474億$
結果決裂
英国・オーストラリアに本拠を置く世界一の鉱山企業であり資源メジャーであるBHP Billiton(BHPビリトン)の、同じく資源メジャーのRio Tinto(リオ・ティント)への買収。

資源メジャー同士の買収であり、当時では世界史上2番目の買収規模。

特に中国の鉄鋼需要が旺盛であり、鉄鋼の原料である鉄鉱石の寡占化によって中国経済が打撃を受けることから、中国アルミ業公司がAlcoa(アルコア)と共同してRio Tinto株を取得するなど、買収に対抗する動きが見られる。

買収を成立させるためには英国やオーストラリア、米国など世界各国の関係当局の承認が必要。

BHP BillitonとRio Tintoの買収は、資源の寡占化のため独占禁止法に抵触する可能性もあるため、各国の規制当局の動向がポイントとなる。米国の規制当局は買収について事実上容認しているが、欧州委員会は両社の合併について慎重な姿勢をとっており、資源の寡占化を懸念している。

日本に対しては、両社合計で日本の鉄鋼メーカーの鉄鉱石需要の約6割を供給しているため、鉄鉱石の寡占化が進み、日本の鉄鋼業界に打撃を与える可能性があるため、日本側は強く反発している。しかし、BHP BillitonもRio Tintoも事業拠点は日本には無いため、日本の主張が通るかは微妙。日本の公正取引委員会が買収計画の報告を再三促していたが拒否されていた。しかし、強制的に提出を求める報告命令が発効され、BHP Billitonは公取委に対して報告書を提出している。

Rio Tintoへの買収には、中国鉄鋼メーカーやルクセンブルクの鉄鋼最大手Arcelor Mittal(アルセロール・ミタル)、ロシアのNorilsk Nickel(ノリリスク・ニッケル)なども興味を示しており、熾烈な買収合戦に発展する可能性もある。また、各国の資源大手も、Rio Tintoへの買収には各国の規制当局の様子を見ながら動いていく可能性がある。

背景

買収により巨大資源メジャーが誕生することで、資源の寡占化による価格決定権の支配が目的。

鉄鉱石の生産量はBHP Billtonが世界3位、Rio Tintoは世界2位であり、鉄鉱石の生産の寡占化に拍車がかかる。
→ ・鉄鉱石生産量 - 企業ランキング

また、オーストラリアのピルバラ地域の鉄鉱石生産はBHP BillitonとRio Tintoが二分しており、両社が合併すれば、生産の効率化などによるシナジー効果が得られる。買収によって追加利益が年間37億ドル生じ、株主に利益をもたらすとBHP Billiton側は主張している。

さらにBHP Billitonは過去の実績などから、買収することによりRio Tintoの資産価値を高めることができると主張しており、Rio Tintoは自社のみで価値を十分高めることができ、BHP Billitonが自社の価値を過小評価していると主張。

買収が成立すれば、BHP Billitonが株式を買い戻すことにより、株主に300億ドル還元する予定。

鉄鉱石以外にも両社は様々な資源を扱っており、鉄鉱石以外の資源も寡占化が進む懸念がある。銀生産に関しては、Silver Instituteによれば、2007年時点ではBHP Billitonが世界一であり、Rio Tintoも世界上位にランクされている。メキシコの銀生産大手Industrias Penoles(ペニョーレス)と銀生産世界一を争う状態であるが、両社の買収により銀生産量も世界一の座が強固なものになると考えられる。
→ ・銀生産量 - 企業ランキング

また、買収後のBHP Billitonは銅・原料炭・アルミの生産で世界一になる見通し。さらに、ウランやダイヤモンドなどの価格にも影響が及ぶ懸念もある。

買収断念

2008年に入って世界経済が停滞し、中国鉄鋼メーカーの減産など、中国を筆頭とした新興国の鉄鉱石需要が減少。2009年の鉄鉱石価格も下落する可能性が非常に高くなる。

Rio Tintoを買収して鉄鉱石資源をさらに寡占化し、価格決定権をより強固なものにし、Valeと鉄鉱石市場を二分するという目算に狂いが生じる。両社の合併によるシナジー効果も薄れ、BHP Billitonは買収を断念。

経緯

2008年11月25日BHP BillitonがRio Tintoの買収を断念。
2008年11月14日BHP Billitonが日本の公正取引委員会に買収計画の報告書を提出。公取委は月内にも合併に対しての判断を下す予定。無条件承認の可能性は低いと見られる。
2008年10月1日ACCCが買収を無条件で承認。
2008年9月3日欧州委員会が買収に対する審査を中断すると発表。
2008年8月22日ACCC(オーストラリア競争消費者委員会)がBHP BillitonのRio Tintoへの買収に対する審査の最終判断を、10月1日までに下すと発表。
2008年7月4日欧州委員会へのBHP Billitonの申請に対し、欧州委員会が買収案の内容について本格的に調査を開始すると発表。11月11日まで調査を続ける。
2008年7月3日米国の反トラスト当局がRio Tintoへの買収提案を承認したとBHP Billitonが発表。
2008年6月30日Arcelor MittalがRio Tintoへの買収を検討していると報道される。(ロイター)
2008年6月6日BHP BillitonがACCC(オーストラリア競争消費者委員会)に、Rio Tintoへの買収に対する審査を申請。
2008年6月2日BHP Billitonの欧州委員会に対する買収案の申請について、日本鉄鋼連盟が改めて買収に反対する声明を発表。
2008年5月30日BHP BillitonがRio Tintoの買収案を欧州委員会に正式に申請したことを発表。欧州委員会はこの買収案を検討、7月4日までに承認か調査を実施するかを決定する。
2008年2月12日BHP BillitonがRio Tintoに対して買収額の引き上げを提示したことを受け、国際鉄鋼協会(IISI)が買収計画に対して各国の関係当局の検討を再申請。
2008年2月6日Rio TintoはBHP Billitonの買収額引き上げに対しても、即日拒否。Rio Tintoの企業価値をまだ過小評価しているとの理由。
2008年2月6日BHP BillitonがRio Tintoに対しての買収案を正式に提示。買収の株式交換比率をRio Tinto1株に対し、BHP Billiton3.4株に引き上げ。買収額は1417億ドルとなる。Rio Tintoの全株取得が目的。
2008年2月4日中国アルミ業公司がRio Tinto株を買い増す計画はないと発表。
2008年2月3日中国アルミ業公司が中国政府系ファンドである中国投資有限責任公司(CIC)から1200億ドルを調達し、BHP BillitonのRio Tintoへの買収提案に対抗する見通し。
2008年2月1日中国アルミ業公司がAlcoaと共同してRio Tinto株12%を取得。BHP BillitonがRio Tintoを買収すれば、アルミの生産世界一となることから、買収に対抗する姿勢。株式取得に当たって、中国開発銀行から140億ドルを調達したとのこと。
2007年12月21日英国買収規制当局がBHP Billitonに対し、Rio Tintoへの正式な買収提案の期限を2008年2月6日に設定。BHP Billitonはこの日までにRio Tintoに対して正式な買収提案を提示しなければ、以降6ヶ月はRio Tintoに対して買収提案をできないこととなる。
2007年12月11日Rio Tintoが英国買収規制当局に対し、BHP Billitonが正式な買収提案を提示するか否か決定させるよう申請。
2007年12月10日米国投資会社ブラックストーンが中国政府系ファンドの中国投資公司などとともにRio Tintoの買収を計画していると報道される。ブラックストーンがRio Tintoを買収すれば、同社の事業は分割され、Alcanとの統合も白紙撤回される見通し。
2007年12月6日中国の鉄鋼大手である宝鋼集団がRio Tintoへの買収提案計画を否定。資金力もなく、メディアのでっち上げと語る。
2007年12月4日中国の鉄鋼大手である宝鋼集団がRio Tintoへの買収提案を検討していると国内紙「21世紀経済報道」でコメント。
2007年11月26日Rio Tintoが投資家向けの会議でBHP Billitonの買収提案を拒否する意向をあらためて示し、同時にRio Tintoの成長戦略・増配などの方針を明らかにすることによる買収防衛の動きを見せる。
2007年11月19日国際鉄鋼協会(IISI)が、各国の関係当局に対して、BHP Billitonの買収計画に対する反対意見を公表。
2007年11月8日BHP Billitonの買収提案に対し、Rio Tintoは評価が低すぎるとの理由で即日拒否。
2007年11月8日BHP BillitonがRio Tintoに対し、株式交換による買収を提案。交換比率はRio Tinto1株に対し、BHP Billiton3株。Rio Tintoの8日終値の14%のプレミアムをのせている。買収額は1200億ドルを超える。
2007年5月9日BHP Billitonの買収観測に対し、Rio TintoはBHP Billitonからの接触は把握していないと表明。
2007年5月9日BHP BillitonがRio Tintoへ買収を打診したとの観測に対して、BHP Billitonがコメントを拒否。これを受け、Rio Tintoの株価が上昇。