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買収

資源について > 資源企業 > 買収 > Xstrata - Anglo American
2009年
資源企業の買収劇について。
Xstrata - Anglo American

買収企業Xstrata
対象企業Anglo American
買収額-
結果決裂
スイスの資源メジャーであるXstrata(エクストラータ)と、英国の資源メジャーであるAnglo American(アングロ・アメリカン)との対等合併の交渉。

買収の目的

世界最大級の資源企業同士の合併による規模の拡大、資源生産の寡占化、そして同地域での鉱山資産の統合によってシナジー効果が得られる。

両社はともに多種類の資源を取り扱う企業だが、主力はXstrataが石炭。さらにPGM(白金族金属)部門の強化を図っており、2008年には英国のPGM生産大手Lonmin(ロンミン)に買収を仕掛け、株式約25%を取得している。

対してAnglo Americanの主力は石炭・鉄鉱石・PGM・銅。Anglo Americanは非中核と位置付けた金事業(AngloGold Ashanti)を売却するなど中核と非中核事業の整理を進めており、規模拡大よりは強固な基盤の構築に注力しているようにも見えるが、重複する主力資産の規模拡大という面から考えれば、特に拡大戦略をとっているXstrataにとってはメリットは大きいと思われる。

※XstrataのAlloysはクロムやPGMなど、Anglo AmericanのBase Metalsは主に銅・亜鉛・ニッケルなど(銅の割合66%)

また生産地域で見ると、石炭においてはXstrata・Anglo Americanの両社ともオーストラリアのクイーンズランド州Bowen Basin(ボーエン盆地)、そしてニュー・サウス・ウェールズ州Hunter Valley(ハンター・バレー)、そして南アフリカ共和国がメイン。また両社はコロンビア最大の石炭輸出企業Cerrejon Coal Company(※Cerrejon鉱山)や、銅の生産ではチリ国内最大級(第3)の生産規模を持つCollahuasi(コジャワシ)銅鉱山などでJVを組んでいる。またクロム・PGMの生産拠点は両社ともに南アフリカ共和国であり、地域の重複も見られる。

両社の主な石炭鉱山分布図
※JV含む鉱山分布図。はXstrata、はAnglo American

次に、Xstrata・Anglo Americanの資源生産世界ランクを両社公表ベースで見ると、Xstrataが一般炭の輸出で世界一、フェロクロム生産世界一、銅生産世界4位、ニッケル生産世界5位、亜鉛・鉛生産世界最大級。
対してAnglo Americanは傘下企業Anglo Platinum(アングロ・プラチナ、Anglo American権益76.5%所有)が白金生産世界一、Kumba Iron Ore(クンバ・アイアン・オア、同63.4%)が鉄鉱石生産世界4位、De Beers(デビアス、同45%・Anglo American創業一族持分含めると85%)がダイヤモンド生産世界一、Samancor(サマンコール、同40%)がマンガン生産世界一、Anglo Coal Australia(アングロ・コール・オーストラリア、同100%)が石炭生産オーストラリア国内4位となっている。規模の拡大という面から見れば申し分ない。

Xstrata
傘下企業資源生産量
Xstrata Coal一般炭(輸出)世界一
Xstrata Alloysフェロクロム世界一
Xstrata Copper世界4位
Xstrata Nickelニッケル世界5位
Anglo American
傘下企業資源生産量
Anglo Platinum白金世界一
De Beersダイヤモンド世界一
Kumba Iron Ore鉄鉱石世界4位
Samancorマンガン世界一

XstrataがAnglo Americanに対してアクションを起こすのではないかという観測は以前から言われていたが、Xstrataがサイトで公表したため今後はAnglo Americanの対応が注目される。なおXstrataが対等合併交渉を発表した6月21日時点での両社の時価総額はほぼ同等だがXstrataの方が若干低い(Xstrata約200億ポンド弱、Anglo American約210億ポンド)。

同じく資源メジャーであり、鉱業主体の資源企業としては世界最大の時価総額を誇るBHP Billiton(BHPビリトン)も次の買収ターゲットを模索しているとの観測がある中での合併話であり、BHP Billitonを含めた他の大手資源企業もこの交渉をどう捉えるかも注目されるところである。Rio Tinto(リオ・ティント)はアルミ事業の不振による資金繰りが悪化しており大手の買収は厳しく、またBHP BillitonとRio Tintoは鉄鉱石事業で合意している。BHP Billitonは今回の合併交渉中の両社と同じく石炭生産ではオーストラリアに拠点を置き、世界最大のマンガン生産企業SamancorにおけるAnglo AmericanのJVパートナーであり、主力が鉄鉱石であるため(生産エリアは異なる)資源の寡占化やシナジー効果といった面ではBHP BillitonがAnglo Americanと仮に組んだとしても規模拡大の面から考えればメリットも大きいと思われる(しかしBHP Billitonは主力の1つである原油・天然ガスの強化を図っているとも言われる)。

経緯

2009年10月15日Xstrataが交渉を断念。
2009年6月22日Anglo Americanが拒否。
2009年6月21日XstrataがAnglo Americanに対して対等合併の話を持ちかけたと発表。