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世界の主な資源企業について。

AngloGold Ashanti(アングロゴールド・アシャンティ)


AngloGold Ashanti(アングロゴールド・アシャンティ)は南アフリカ共和国の産金最大手であり、世界を代表する産金企業。本拠を置く南アフリカ共和国の主要証券取引所であるJSE(ヨハネスブルク証券取引所)の他、複数の証券取引所に上場している。


歴史が古く、産金世界一としての地位を確保していたが、米国の競合企業であるNewmont Mining(ニューモント・マイニング)やカナダのBarrick Gold(バリック・ゴールド)の買収による規模拡大により産金量世界一の座を譲っている。2008年時点で産金世界3位。世界の産金量全体の7%相当の金を生産している。

資源メジャーであるAnglo American(アングロ・アメリカン)グループの金部門を担う中核企業であったが、Anglo Americanが経営資源を他部門に注力する方針を打ち出したことにより、グループから外れている。


1944年に南アフリカ共和国のVaal Reefでの金開発のためAnglo Americanによって同国で設立されたVaal Reefs Exploration and Mining Company Limited(Vaal Reefs)がAngloGold Ashantiの前身。1998年にAnglo Americanが同じく権益を所有していた企業East Rand Gold and Uranium Company、Eastvaal Gold Holdings、Southvaal Holdings、Free State Consolidated Gold Mines、Elandsrand Gold Mining Companyなど合計7社とVaal Reefsを統合して金部門を一本化、社名をAngloGoldへと変更する。


その後他企業の買収・売却を繰り返し、1897年よりガーナで金開発を行っている産金企業Ashanti Goldfields(アシャンティ・ゴールドフィールズ)と2004年に合併。社名をAngloGold Ashantiへと変更する。設立以来からのメイン開発エリアであるVaal Reefでの金生産(Vaal River Operations、南アフリカ共和国の北西州とフリーステイト州の州境付近)や、Ashanti Goldfieldsのガーナでの設立以来の主力であるアシャンティ州のObuasi鉱山は長い年月を経てなお生産を継続している。


親会社であったAnglo AmericanはAngloGold Ashantiの株式を過半数所有していたが、持株比率を段階的に縮小。2007年には比率を16.6%とし、2009年に入り全株式を売却している。


生産の中心はアフリカ。



金価格変動リスクヘッジのための先物売りを大量に行っていたことや、Anglo Americanが株式の放出を発表していたため、金価格高騰にも関わらず市場の評価は低く、2007年には金ヘッジ解消費用として7億8000万米ドルを計上している。


AngloGold Ashanti(アングロゴールド・アシャンティ)エリア別金生産量(2008年)

AngloGold Ashanti(アングロゴールド・アシャンティ)の金部門の生産はアフリカを中心としてオーストラリア、米州で行っている。アフリカでは南アフリカ共和国の生産が中心。エリア別生産量全体の約4割を占める。


ガーナではAshanti Goldfieldsの資産であるObuasi鉱山が100年以上にわたって生産。アフリカのその他の国はギニア、マリ、タンザニア、ナミビア。


オーストラリアでは西オーストラリア州のSunrise Dam(サンライズ・ダム)金鉱山を唯一所有している。権益持分が低い資産の整理のため、同じく西オーストラリア州で権益を33.33%所有していたBoddingtonプロジェクトは2009年はじめにJVパートナーである米国のNewmont Miningに売却している。


2008年の年間金生産量は約498万オンス。

参考:各社HP