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世界の主な資源企業について。

Antofagasta(アントファガスタ)


Antofagasta(アントファガスタ)は英国の銅生産大手であり、事業の拠点は中南米・チリ。メイン事業である鉱山事業の他に用水事業や、設立以来の事業である鉄道等輸送業を行っている。チリのLuksic Groupの1社であり、Liksic家がAntofagastaの株式65%を所有。英国の主要証券取引所であるLSE(ロンドン証券取引所)に上場しており、LSEの主要株価指数であるFTSE100種総合株価指数に採用されている。


チリ国内で複数の鉱山の権益を所有する他、パキスタンやザンビアでプロジェクトを展開している。そのほとんどが日本企業などとのJV。主力は日本企業とのJVであるLos Pelambres(ロス・ペランブレス)銅鉱山。Los Pelambres鉱山では銅の他にモリブデンも生産しており、モリブデンはLos Pelambres銅鉱山の副産物として採掘される。


チリの隣国であるボリビアの主要都市La Paz(ラパス)からチリの主要都市Antofagastaへつなぐ鉄道運営のために1888年に設立されたAntofagasta and Bolivia Railway CompanyがAntofagastaの前身。1980年にチリのLuksic Groupが同社の株式を取得し、1982年にAntofagasta Holdingsとなり経営多角化。1983年にMichilla鉱山、1986年にはLos Pelambres鉱山を取得。1999年にAntofagasta plcへと社名変更している。


【2008年】   【2007年】

Antofagastaの事業は大きく、


Mining(鉱山部門)
Transport(鉄道輸送事業)
Water(用水事業)

に分かれる。


鉱山部門が同社の中核であり、2008年のグループ全体の売上高の約93%を占める。鉱山部門は銅・モリブデン・金・銀からなる。銅売上高が鉱山部門売上高全体の約86%を占めており、さらに銅売上高全体の中でLos Pelambresの占める割合は71%であることから、Antofagastaグループ全体の売上高及び収益の大半がLos Pelambres鉱山の生産からによるものとなる。


【銅生産量】   【モリブデン生産量】

Antofagasta(アントファガスタ)の鉱山部門は銅の生産がメイン。


チリ国内の第Ⅱ州及び第Ⅳ州で生産を行っており、第Ⅳ州に位置する同社の主力Los Pelambres鉱山では主産物である銅の他にモリブデンも生産されている。同鉱山ではさらに生産量の拡大に向けた拡張プロジェクトが展開されている。拡張プロジェクトは2010年に完了する見通し。


Antofagastaのチリ国内の銅鉱山は主力のLos Pelambres鉱山を含めそのほとんどが丸紅をはじめとした日本企業とのJVであり、第Ⅱ州で進行中のEsperanza(エスペランザ)銅・金・銀プロジェクト(丸紅とのJV)では2010年4Qの生産開始が見込まれている。


パキスタンではカナダの産金大手Barrick Gold(バリック・ゴールド)とJVで銅・金プロジェクトを行っている。


Antofagastaの鉱山部門における2009年の年間銅生産量は約44.3万トン。モリブデンの年間生産量は約7,800トン。

参考:各社HP