ARMZ

ARMZ（Atomredmetzoloto）はロシアのウラン生産最大手であり、世界最大級のウラン生産企業。ロシアの国営原子力企業Rosatom（ロスアトム）傘下のAtomenergopromがARMZの権益を100％所有しており、ロシア原子力事業における鉱山生産部門を一手に担っている。

2008年ではウラン生産世界5位であり、ウラン生産シェアは世界全体の8％を占める。保有するウラン資源量ではオーストラリアのOlympic Dam（オリンピック・ダム）鉱山を所有する資源メジャーの>BHP Billiton（BHPビリトン）に次いで世界2位。

ロシア国内でウラン鉱山から生産を行っている他、カザフスタンの国営企業Kazatomprom（カザトムプロム）とJVで事業展開している。ARMZのメイン生産エリアはロシアとカザフスタン、そして探鉱エリアはアルメニアやウクライナ、モンゴルといった旧ソビエト連邦内及びその隣国が中心だが、カナダやナミビアなどでも探鉱を行うことにより活動エリアを欧州から世界へと拡大させている。

カザフスタンの資産の1つであったKaratauウラン鉱山の権益は2009年にカナダのUranium One（ウラニウム・ワン）に売却している。

主力はロシア国内のKrasnokamenskウラン鉱山。ARMZの年間ウラン生産量は約3700トン。