資源企業

世界の主な資源企業について。

De Beers（デビアス）

概要

名称	：	De Beers Group
本社	：	Johannesburg, Gauteng （ハウテン州ヨハネスブルグ）
設立	：	1888年
決算期	：
企業HP	：	www.debeersgroup.com/
産物	：	ダイヤモンド

De Beers（デビアス）は南アフリカ共和国に本社を置く、世界最大のダイヤモンド生産企業。鉱山生産をはじめとして海洋からのダイヤモンド採掘も手がける。子会社のDiamond Trading Company（DTC）を通じて世界の約40％のダイヤモンド原石を供給している。

資源メジャーであるAnglo American（アングロ・アメリカン）傘下。Anglo AmericanがDe Beersの株式を45％、Anglo Americanの創業者であるオッペンハイマー（Oppenheimer）家が所有するCentral Holdingsが40％、ボツワナ政府が15％所有している。以前は南アフリカ共和国のJSE（ヨハネスブルク証券取引所）や英国のLSE（ロンドン証券取引所）に上場していたが、2001年に上場廃止している。

De Beersの創業者は南アフリカ共和国の前身であるCape Colony（ケープ植民地）の首相を務めたセシル・ローズ（Cecil John Rhodes）氏であり、1920年代にAnglo AmericanがDe Beersの株式を取得して主要株主となる。

アフリカで事業展開しており、特にロシアに次ぐ世界最大級のダイヤモンド生産国であるボツワナでの生産が中心。主力鉱山はOrapa鉱山など。

ダイヤモンド部門

ダイヤモンド - 資源一覧

De Beers（デビアス）のダイヤモンド生産はアフリカのボツワナ・ナミビア・南アフリカ共和国、北米のカナダで行われている。

ボツワナにおいては、De Beersとボツワナ政府の折半出資のJVであるDebswana Diamond Company（Debswana）が生産を行っている。Debswanaはダイヤモンド生産世界一であり、De Beersの中核。Orapa鉱山、Jwaneng鉱山などを所有している。

ナミビアにおいては、De Beersとナミビア政府との折半出資JVであるNamdebが生産を担う。

南アフリカ共和国では、権益を74％所有するDe Beers Consolidated Mines（DBCM）が生産。DBCMにおけるDe Beersの権益は74％。Venetia鉱山、Finsch鉱山などを操業する。所有していた100年以上の歴史を持つCullinan（カリナン）鉱山は2007年にPetra Diamonds（ペトラ・ダイヤモンズ）に売却している。

タンザニアで所有していたタンザニア政府とのJV、Williamson Diamonds（DeBeers権益75％）も2008年9月にPetra Diamondsに売却。

その他アフリカでは中央アフリカのコンゴで2005年から探鉱に携わっている。

カナダでの生産を担当するDe Beers Canada（De Beers権益100％）はSnap Lake（スナップ・レイク）鉱山で2007年から生産を開始している。また、Victor（ビクター）鉱山も2008年に開始する。

De Beersグループ全体の2007年の年間ダイヤモンド総生産量は5111万carats。うち65％がDebswana。DBCMは3割弱。

主な鉱山

De Beers（デビアス）の主な鉱山とその産物、生産に携わる傘下企業・JVの名称。

カナダ

・Snap Lake	-	ダイヤモンド	※	De Beers Canada
・Victor	-	ダイヤモンド	※	De Beers Canada

ナミビア

ボツワナ

南アフリカ共和国

・Finsch	-	ダイヤモンド	※	De Beers Consolidated Mines（DBCM）
・Kimberley	-	ダイヤモンド	※	DBCM
・Namaqualand	-	ダイヤモンド	※	DBCM
・South African Sea Areas	-	ダイヤモンド	※	De Beers Marine
・Venetia	-	ダイヤモンド	※	DBCM
・Voorspoed	-	ダイヤモンド	※	DBCM

参考：各社HP