資源企業
世界の主な資源企業について。
Vale Inco(ヴァーレ・インコ)
概要 | ||||||||||||||||||
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Vale Inco(ヴァーレ・インコ)はカナダに本社を置く世界最大級のニッケル生産企業。旧Inco(インコ)。ニッケル生産量はロシアのNorilsk Nickel(ノリリスク・ニッケル)に次いで世界2位であり、カナダ国内をはじめとして世界各国で事業展開している。ブラジルの資源大手Vale(ヴァーレ)の完全子会社。
カナダのSudbury(サドバリー)地域でニッケル生産を行う米国企業International Nickel Company(インターナショナル・ニッケル)がIncoの前身。他企業の買収などを通してニッケル・銅・PGMの生産シェアを拡大し、1961年には米国・マニトバ州のThompson(トンプソン)鉱山のフル生産を開始して世界第2位のニッケル生産企業となる。
1960年代後半にはインドネシアでのニッケル事業に参入し、PT International Nickel Indonesia(PT Inco)を設立。1970年代後半にはインドネシアでのニッケル生産を開始し、Incoのカナダ以外での主力となる。1988年にPT Incoの権益20%を日本の住友金属鉱山(Sumitomo Metal Mining)に売却している。
1992年にはニューカレドニアのGoro(ゴロ)鉱床の鉱業権を取得(Goro Nickel、現Vale Inco Nouvelle-Calédonie)。Goroプロジェクトはニューカレドニア政府も権益を所有しており、2005年には住友金属鉱山と三井物産がオランダにSumic Nickel Netherlandsを設立して同プロジェクトの権益を取得している。
2005年にニッケル生産シェアのさらなる拡大(生産量世界一)を目的としてカナダのニッケル生産大手Falconbridge(ファルコンブリッジ)に買収を仕掛けたが、交渉が難航している間に複数の他企業から買収提案を受け、2006年にブラジルのValeに買収される。2007年にはValeの完全子会社として社名をVale Incoへと変更、Valeが従来より所有していたブラジルのニッケルプロジェクトも管理下に置いている。
Vale Inco(ヴァーレ・インコ)のニッケルの生産拠点は設立(Inco)以来100年以上にわたって生産・開発を行っているカナダ国内オンタリオ州Sudbury(サドバリー)地域を中心としたカナダ国内とインドネシア。そしてフランス海外領土ニューカレドニアやブラジルでプロジェクト権益を所有している。またカナダをはじめとして英国、そして日本、台湾、中国などのアジアで精錬所を所有している。
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※Vale |
カナダの鉱山は権益100%所有、その他は日本企業などとのJV。カナダ国内での生産がグループ全体の総ニッケル生産量の約60%を占める(2009年データ)。
インドネシアでは住友金属鉱山とのJVであるスラウェシ島のSorowako鉱山のオペレーターであり、生産したニッケルマットの大半をアジアで所有する精錬所へ運んでいる。
ニューカレドニアで開発を進めているGoroニッケルプロジェクトは2009年に生産が開始される見通し。
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※Vale |
Vale Incoの2009年の年間ニッケル生産量は約18万7000トン。
主な鉱山 |
Vale Inco(ヴァーレ・インコ)の主な鉱山とその産物、生産に携わる傘下企業・JVの名称。
インドネシア |
・Sorowako | - | ニッケル | ※ | PT Inco |
カナダ |
・Sudbury | - | ニッケル・銅・コバルト・PGM・金 | ||
・Thompson | - | ニッケル・銅・コバルト | ||
・Voisey's Bay | - | ニッケル・銅・コバルト | ※ | Vale Inco Newfoundland and Labrador |
主なプロジェクト |
Vale Inco(ヴァーレ・インコ)の主な開発プロジェクトとその予定される産物、開発に携わる傘下企業・JVの名称。
カナダ |
・Totten | - | ニッケル・コバルト |
ニューカレドニア |
・Goro | - | ニッケル・コバルト | ※ | Vale Inco Nouvelle-Calédonie |
ブラジル |
・Onça Puma | - | ニッケル |
・Vermelho | - | ニッケル |
参考:各社HP