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世界の主な資源企業について。

ZincOx Resources


ZincOx Resourcesは英国の資源企業であり、ターゲットは亜鉛。鉱山開発から精錬、リサイクルまで手がける。中東をはじめとしてアジアや米国など広域で事業展開している。


英国の証券取引所であるLSE(ロンドン証券取引所)のベンチャー向け市場であるAIMに上場しており、カナダの資源大手Teck Resources(テック・リソーシズ)が同社の株式7.1%を所有している。


ZincOx Resourcesの事業は大きく鉱山部門、リサイクル部門、精錬部門に分かれる。


ZincOx Resourcesの鉱山部門は完全子会社を通じてイエメンで行っているJabali亜鉛プロジェクトのみであり、イエメン企業であるAnsan WikfsとJV展開している。同プロジェクトは英国の資源メジャーであるAnglo American(アングロ・アメリカン)も傘下企業を通じて権益を所有していたが、2006年末に同社権益保有分である20%全てをJVパートナーであるZincOx Resourcesに5%、Ansan Wikfsに15%とそれぞれ売却しており、結果JV権益比率はZincOx Resourcesが52%、Ansan Wikfsが48%となっている。同プロジェクトでは年間7万トンの酸化亜鉛の生産が見込まれており、2010年半期の生産開始に向けて開発を進めている。


カザフスタンで所有していたShaimerden亜鉛プロジェクトは2003年にスイスの商社Glencore(グレンコア)傘下のKazzincに売却、2011年までの数年間にわたって同鉱床からの亜鉛生産量と亜鉛価格の国際指標であるLME(ロンドン金属取引所)の価格に応じた金額を受け取ることで合意している。


ZincOx Resourcesのリサイクル部門は鉄スクラップのリサイクルの際に排出されるEAFD(electric arc furnace dust)から亜鉛を取り出す事業であり、EAFDに含まれる18%~25%の亜鉛(鉱床から採掘される亜鉛鉱石の通常の品位の約4倍に相当)の生産を行う。鉄スクラップ輸入規模の大きい韓国やトルコをはじめとしてタイ、米国でリサイクルプロジェクトを展開している。


ZincOx Resourcesの精錬部門においては同社の亜鉛リサイクル戦略の一環として、同社が米国内で所有するリサイクルプロジェクトで生産される亜鉛を精錬するために2006年に米国・イリノイ州のBig River Zinc(BRZ)精錬プラント(ミズーリ州セントルイス近隣)を取得、2008年時点で操業は行っていない。


主なプロジェクト

ZincOx Resourcesの主な開発プロジェクトとその予定される産物、開発に携わる傘下企業・JVの名称。

イエメン
・Jabali-亜鉛ZincOx Resources (Yemen) Limited

参考:各社HP