オーストラリア
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USGSによればオーストラリアの※2021年における年間アンチモン生産量は約3,400トン。世界4位のアンチモン生産国であり、世界全体の年間アンチモン生産量の約3.1%を占める。
オーストラリアではアンチモン生産は同国南東部のビクトリア州(Victoria)とニュー・サウス・ウェールズ州(New South Wales)で行われている。生産鉱山は少なく、鉱山ではアンチモンは金とともに生産されている。
オーストラリア国内最大のアンチモン生産州であるビクトリア州ではカナダの金生産企業Mandalay Resourcesが同州中央部にあるCosterfield鉱山から金とともに年間3,000~4,000トンクラスのアンチモンを生産しており、同鉱山で生産された金・アンチモン精鉱はメルボルン港から中国の製錬所へ送られている。
ニュー・サウス・ウェールズ州では同州北東部で国内金生産企業Red River Resourcesが金とともにアンチモンを生産している(Hillgrove鉱山)。
USGSによれば2021年におけるオーストラリアのアンチモン埋蔵量は約10万トンとされている。世界6位のアンチモン埋蔵国であり、世界全体のアンチモン埋蔵量の約5%を占めている。可採年数は約29年。
※2021年の世界全体・各国のアンチモン生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約11万トン)。データの無い国除く
参考:U.S. Geological Survey、Geoscience Australia、各社HP