ガボン
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USGSによればガボンの2020年におけるマンガンの年間生産量は約733万トン(マンガン含有量ベースで約331万トン)。マンガン含有量ベースで南アフリカ共和国、オーストラリアに次いで世界3位のマンガン生産国であり、世界全体の年間マンガン生産量の約18%を占める。
ガボン経済にとってマンガンは原油に次ぐ重要な資源の1つであり、同国南東部で古くからマンガン生産が行われている。世界最大級のマンガン生産企業であるフランス企業ErametグループのComilog(Compagnie Minière de l'Ogooué、ガボン国営企業SEMとのJV)がガボン国内において独占的にマンガン生産を行っている。
ガボン国内南東部ではオートオゴウェ州(Haut-Ogooué)でComilogが所有する世界最大級のマンガン鉱山であるMoanda鉱山から年間700万トンクラスのマンガンが生産されており、同鉱山で生産されたマンガンは国内北西部に位置する首都リーブルビル近郊のオウェンド港(Port of Owendo)からErametグループの精製プラントへ送られる他海外輸出されている。
USGSによれば2021年におけるガボンのマンガン埋蔵量(総量ベース)は約6100万トンとされている。世界5位のマンガン埋蔵国であり、世界全体のマンガン埋蔵量の約4.1%を占めている。
参考:U.S. Geological Survey、各社HP