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※USGS |
ロシアは世界最大の
ニッケル生産国。2007年では約28万トンのニッケルが生産されており、世界全体の年間ニッケル生産量の約17%を占める。しかし
インドネシアや
カナダなど他国のニッケル生産量の増加により世界におけるロシアのニッケル生産シェアは減少傾向にある。なおロシアのニッケル埋蔵量は約660万トンであり、
オーストラリア、フランス海外領土ニューカレドニアに次いで世界3位である(USGSのReservesデータ)。
ロシアでは同国北部タイミル半島の周辺都市Norilsk(ノリリスク)近隣、また同国北西部・ノルウェーやフィンランドとの国境付近を中心にニッケル生産が行われており、同国の資源企業であり世界最大のニッケル生産企業である
Norilsk Nickel(ノリリスク・ニッケル)が同国内のニッケル生産において圧倒的シェアを持っている(シェア80%以上)。Norilsk Nickelの生産拠点はタイミル半島方面はPolar Division、同国北西部ではKola MMCとそれぞれ呼ばれている。
ロシア国内で生産されたニッケルの国内への供給量はわずかであり、大半が他国へ出荷されている。
ロシアでニッケル鉱山生産・開発プロジェクトを展開する主な世界の資源企業。
参考:各社ホームページ、USGSより