鉱山
インドネシアの主な鉱山について。
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Batu Hijau(バツビジャウ)鉱山はインドネシア南部・小スンダ列島(Nusa Tenggara)のスンバワ島(Sumbawa)南西部にある銅・金鉱山。同国の首都ジャカルタの東約1500kmの位置にある。
インドネシア企業であるPTNNT(PT Newmont Nusa Tenggara)が所有している。同社へは米国の産金大手Newmont Mining(ニューモント・マイニング)や日本企業連合NTMC(Nusa Tenggara Mining Corporation of Japan)、インドネシア企業PTPI(PT Pukuafu Indah)、PTMDB(PT Multi Daerah Bersaing)が出資している。
(Newmont Mining:31.5%、NTMC:24.5%、PTPI:20%、PTMDB:24%)
1990年に鉱床が発見され、2000年に生産が開始されている。日本の銅全輸入量の約2割を占める重要な鉱山。
Batu Hijau鉱山の権益は米国のNewmont Miningと住友商事をはじめとした日本企業連合であるNTMC(Nusa Tenggara Mining Corporation of Japan)の権益56.25:43.75のJVであるNTP(Nusa Tenggara Partnership)が80%、そしてインドネシア企業であるPTPI(PT Pukuafu Indah)が20%を所有するJVとして生産が行われていた。日本企業連合NTMCは住友商事(74.3%)、住友金属鉱山(14.3%)、三菱マテリアル(7.1%)、古河機械金属(4.3%)で構成される。
(Newmont Mining:45%、NTMC:35%、PTPI:20%)
1986年に締結したCOW(Contract of Work、鉱業事業契約)に基づき外資企業の権益所有分の一部を2006年から2010年にかけてインドネシア側へ移管しなければならず、2009年から2010年にかけてNTPはPTNNTの権益17%をインドネシア企業PTMDB(PT Multi Daerah Bersaing)へ移管している。
(Newmont Mining:35.44%、NTMC:27.56%、PTPI:20%、PTMDB:17%)
2010年3月にはさらにPTNNTの権益7%をPTMDBへ売却し、これによりNTPのBatu Hijau鉱山(PTNNT)への出資比率は56%となり、換算するとNewmont Miningの出資比率は31.5%となる。
(Newmont Mining:31.5%、NTMC:24.5%、PTPI:20%、PTMDB:24%)
参考:各社ホームページ、JOGMECより