鉱山
オーストラリアの主な鉱山について。
|
|
Ensham(エンシャム)鉱山はオーストラリア最大級の石炭生産地域であるクイーンズランド州Bowen Basin(ボーエン盆地)西部にある石炭鉱山。同州の都市Emerald(エメラルド)の北東約40km、Rockhamptonの西約200kmの位置にある。一般炭の生産がメイン。Enshamエリアとその北部に隣接するYongalaエリアの2つに大きく分かれる。
オーストラリアのEnsham Resourcesが所有。同社へは日本の出光興産、J-Power(電源開発)、韓国のLG Internationalがそれぞれ傘下企業(Bligh Coal及びIdemitsu Australia、J-Power Australia、LG International Australia)を通じて権益を所有している。同炭鉱で生産された石炭はJVが所有するプラントで選炭過程を経て、東部にある主要資源積出港であるGladstone(グラッドストーン)のRG Tanna Coal Terminalより日本や韓国などアジアの主要一般炭消費国をはじめとして世界各国へ出荷される。またクイーンズランド州の火力発電所へも供給されている。
Ensham炭鉱の2008年の年間石炭生産量は約493万トン。2008年1月の豪雨による同炭鉱の操業ストップを主な原因として前年比で生産量は大幅減となっている(2007年の年間石炭生産量は約800万トン)。
1993年の生産開始以来、生産量は順調に増加しており、2004年には年間石炭生産量は800万トンを超え、Ensham Resourcesはクイーンズランド州の主要一般炭生産企業となっている。同炭鉱ではEnshamエリアの西部で生産量の拡大に向けた拡張プロジェクトが行われている他、将来的に坑内堀生産の開始も視野に入れている。
また同炭鉱の周辺ではBMAやRio Tinto、Anglo Coal Australiaなど同じくオーストラリアの主要石炭生産企業が活発に生産を行っている(Blair Athol、Kestrel、Black Waterなど)。
参考:各社ホームページより