鉱山
カナダの主な鉱山について。
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McArthur River(マッカーサー・リバー)鉱山はカナダのウラン大規模開発地域であるサスカチワン州北部のAthabasca(アサバスカ)盆地南東部にある世界最大のウラン鉱山。カナダ全体の年間ウラン生産量の約75%、世界全体の年間ウラン生産量の約15%を占める。サスカチワン州最大の都市Saskatoon(サスカトゥーン)の北約620kmの位置にある。
カナダのウラン最大手Cameco Corporation(カメコ)、フランスのウラン大手Areva(アレバ)とのJV。ともに世界最大級のウラン生産企業である両社の主力鉱山。
2008年のMcArthur River鉱山の年間ウラン生産量は権益100%ベースで約7,500U3O8トン(約1660万ポンド)。2008年末におけるMcArthur River鉱山の確認及び推定埋蔵量は約15万U3O8トン(権益100%ベース、品位約20.7%)。
同鉱山で採掘されたウランはトラックで南西に約80km離れたKey Lake(キー・レイク)選鉱プラントに運ばれる。Key Lakeプラントも同じくCamecoとArevaのJVだが権益比率は異なる。
Canadian Kelvin ResourcesとAsamera Oilによって1976年に設立されたJVによってアサバスカ盆地東部の探鉱が行われ、1977年にCamecoの前身であるSaskatchewan Mining Development Corporation(SMDC)がJV権益を取得。その後権益の取得・売却を経てCameco、UEM(旧Uranerz Exploration and Mining)、Areva Resources Canada(旧Cogema Resources)のJVとして1999年末に生産が開始されている。
McArthur River鉱山の北東約46kmではCigar Lake(シガー・レイク)ウランプロジェクトが進められている他、さらにMcArthur River鉱山の北東約95kmの位置でRabbit Lake(ラビット・レイク)鉱山からのウラン生産が行われている。またMcArthur River鉱山の西部に隣接したところでカナダのCanAlaska Uranium(キャンアラスカ)と日本の三菱商事がJVでウラン探鉱を行っている(West McArthurプロジェクト)。
McArthur Riverウラン鉱山はCameco、Areva傘下のAreva Resources Canada、UEMのJVであり、出資比率はCameco(55.844%)、Areva Resources Canada(16.234%)、UEM(27.922%)。UEMはCamecoとArevaの折半出資のJVであることを考慮すると同鉱山への出資比率はCamecoが約70%、Arevaが約30%となる。
CamecoとArevaのJV権益比率(McArthur River)
Cameco | : | 55.844% | + | 13.961%(UEM分) | →約70% |
Areva | : | 16.234% | + | 13.961%(UEM分) | →約30% |
Key Lake選鉱プラントはCamecoとUEMのJV(KLJV)であり、出資比率はCamecoが3分の2、UEMが3分の1。UEMはCamecoとArevaの折半出資のJVであるためCamecoの権益は約83%、Arevaが約17%となる。
CamecoとArevaのJV権益比率(Key Lake)
Cameco | : | 3分の2(約66.7%) | + | 3分の1(UEM分、約33.3%) | × | 1/2 | →約83% |
Areva | : | 3分の1(UEM分、約33.3%) | × | 1/2 | →約17% |
参考:各社ホームページより