鉱山
オーストラリアの主な鉱山について。
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Mt Cattlin鉱山(プロジェクト)は西オーストラリア州南部の町Ravensthorpe(レーベンズソープ)近隣で行われている露天堀によるリチウム・タンタルプロジェクト。ペグマタイト鉱床からの鉱石生産。州都Perth(パース)の南東約450kmの位置にある。世界最大級のリチア輝石資源量を持つ。同プロジェクトの西部では世界最大のリチア輝石・タンタル鉱山であるGreenbushes鉱山が旧Talison Mineralsのリチウム部門であるTalison Lithiumによって操業されている。
オーストラリアのGalaxy Resources(ギャラクシー・リソーシズ)が開発を行っており、Galaxy ResourcesがRavensthorpeでベースメタルや金など様々な資源をターゲットとして展開するRavensthorpeプロジェクトの中の1つ。同社の主力プロジェクト。2009年のMt Cattlinプロジェクトにおける資源量は鉱石総量で約1440万トン(酸化リチウム含有率1.08%、酸化タンタル153ppm)。含有量ベースで酸化リチウムは約155,000トン、酸化タンタルは約2,200トン(約483万ポンド)。
同プロジェクトにおいて予定される年間リチア輝石生産量は約137,000トン(酸化リチウム含有率6%)であり、2010年3Qの生産開始が見込まれている。また中国のJiangsuプラントにおける炭酸リチウム生産量は年間約17,000トンが見込まれている。生産が開始されればMt Cattlin鉱山はGreenbushes鉱山に次ぐ世界最大級のリチア輝石鉱山になるとともにGalaxy Resourcesは世界最大級の炭酸リチウム生産企業となる。生産された炭酸リチウムはアジアの自動車業界へ供給される見通し。
2010年2月には生産される炭酸リチウムにおいてGalaxy Resourcesと日本の三菱商事との間で長期供給契約が締結されている。
Mt Cattlinプロジェクトにおいて主力のリチア輝石の副産物として生産されるタンタルはオーストラリア国内で加工される。年間酸化タンタル生産量は約25トン(約56,000ポンド)を見込んでいる。
参考:各社ホームページより