資源について - Home
  • 資源一覧
  • 資源用語
  • 資源企業
  • 資源ランキング
  • 鉱山
  • 各国情勢

鉱山

資源について > 鉱山 > オーストラリアの鉱山 > Mt Weld

オーストラリアの主な鉱山について。

Mt Weld(マウント・ウェルド)

Mt Weld(マウント・ウェルド)レアアースプロジェクト周辺地図
※地図
【 州地図 】
   
【 国地図 】
所在Western Australia
(西オーストラリア州)
産物レアアース・ニオブ・タンタル
操業開始-

権益比率
Lynas Corporation100%


Mt Weld(マウント・ウェルド)鉱山(プロジェクト)はオーストラリア西部・西オーストラリア州中央部の都市Laverton近隣にあるレアアースプロジェクト。ターゲットとなるMt Weld鉱床(Central Lanthanide鉱床)は世界最大級のレアアース埋蔵量を持つ。また同鉱床の北部に隣接するCrown Polymetallic鉱床には同じくレアメタルであるニオブやタンタルをはじめとしてジルコニウムやチタンなど様々な資源が埋蔵されており、特にニオブは世界最大のニオブ鉱床から生産を行っているブラジルのAraxa鉱山に次ぐ資源量を持つと見られている。露天堀による採掘。中国がレアアース供給を支配している現状において中国以外の主要なレアアースプロジェクトとして注目されている。

オーストラリアの資源企業Lynas Corporation(ライナス)が所有。同社の主力プロジェクトだが資金繰りの悪化により2009年2月にプロジェクトは中断されている。2009年後半に行った新株発行による資金調達によってプロジェクトは再開される見通し。

Mt Weldプロジェクト及びマレーシア精製プラントの地図
Mt Weldで生産されるレアアース鉱石は同地域にあるプラントで選鉱過程を経て精鉱が生産され(レアアース酸化物品位約40%)、約1,000km離れた同州西部のPerth(パース)南部にあるFremantle(フリーマントル)港よりマレーシアのKuantan(クアンタン)港に輸送される。その後マレーシアのKuantan港の北西部近隣にあるプラント(Advanced Materials Plant)でレアアース最終製品が精製され、日本や欧州、米国など世界の主要レアアース消費国へ出荷される。

Mt Weldプロジェクトでは生産開始当初(Phase 1)はレアアース酸化物(REO)ベースで年間約11,000トンの予定であり、生産量の拡大に向けた拡張プロジェクト(Phase 2)により将来的に年間生産量を約22,000トンへ引き上げる計画を立てている。生産開始はプロジェクトの中断により延期され、2011年前半と見られている。


同プロジェクトの西部近隣ではカナダの産金大手Barrick Gold(バリック・ゴールド)によってGranny Smith(グラニー・スミス)鉱山から金生産が行われている。

参考:各社ホームページより