鉱山
米国の主な鉱山について。
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Robinson(ロビンソン)鉱山は米国・ネバダ州東部の都市Ely(イーリー)の西約10kmの位置にある銅鉱山。ネバダ州で生産が行われている数少ない銅鉱山の1つであり、国内の主要銅鉱山の1つ。精鉱生産が行われており、副産物として金が生産されている他、モリブデンも少量生産されている。大きく西部のVeteran-Trippピット、中央部のLibertyピット、東部のRuthピットの3つに分かれ(全て露天堀)、Veteran-TrippピットとLibertyピットの間に選鉱プラントがある。
カナダの資源企業Quadra Miningの完全子会社Robinson Nevada Mining Companyが所有。Quadra Miningの主力鉱山。
2009年のRobinson鉱山の年間銅生産量は約55,000トン(品位0.64%)。金は年間約10万オンス。同鉱山で生産された資源はユタ州East Wendoverの運搬施設へトラック輸送された後ワシントン州Vancouver(バンクーバー)より製錬所へ出荷される。
同鉱山の2008年末における埋蔵量(確認・推定合計)は銅が約66万トン(品位0.54%)、金が約90万オンス(同0.23g/t)。
Robinsonエリアでは1867年に鉱床が発見され、20世紀に入って銅・金・モリブデン生産が開始される。当初は露天堀採掘をメインとして坑内堀による採掘も行われており、様々な資源企業による同エリアの権益取得・売却を経てKennecott Copperが1978年に同鉱山を閉山。1991年にMagma Copper(マグマ・カッパー)がKennecott Copperから同鉱山の権益を取得した後BHP CopperがMagma Copperを買収して同鉱山を取得している。
資源価格の低迷により1999年に生産は中断され、2004年にQuadra MiningがBHP Billiton(BHPビリトン)からRobinson鉱山を取得して同年に生産を再開させている。
参考:各社ホームページより