資源企業
世界の主な資源企業について。
CODELCO(コデルコ)
概要 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
CODELCO(コデルコ)はチリ政府が完全所有する国営の資源大手であり、世界最大の銅生産企業。世界最大の銅生産国であるチリ国内で事業展開している。
銅鉱山から副産物として得られるモリブデンの生産量も世界最大級。モリブデン生産量は国内最大であり、チリ全体の約半分を占める。
1955年に銅の生産・販売のためにチリ議会によって設立されたCopper DepartmentがCODELCOの前身。その後Copper Corporationへの組織改革を経て1976年に社名がCorporación Nacional del Cobre(CODELCO)となる。
銅部門 | 銅 - 資源一覧 |
CODELCO(コデルコ)の銅部門は、チリ北部から中央部(第Ⅱ州から第Ⅵ州)にかけて大きく4つの生産拠点に分けられている。また製錬・精錬部門も構えており、電気銅生産が事業のメイン。
チリ北部から南へ順にCodelco Norte、Salvador、Ventanas、Andina、El Teniente部門であり、特に、Codelco Norte部門のChuquicamata(チュキカマタ)露天掘鉱山、El Teniente部門のEl Teniente(エル・テニエンテ)坑内掘鉱山は、それぞれ露天掘、坑内掘の銅鉱山としては世界最大級の生産規模を誇る。Codelco Norte部門における銅生産が主力であり、2009年の同社の年間銅生産量の約半分を占める。またChuquicamata鉱山の北部では米国の資源大手Freeport-McMoRan Copper & Gold(フリーポート・マクモラン)とEl Abra鉱山からの銅生産においてJVを組んでいる。
CODELCOの年間銅生産量は2009年で約178万トン(El Abra鉱山権益分含む)。2009年は前年比で主力のCodelco NorteやGaby鉱山における銅生産量が増加。
生産した銅は年間生産量の半分近くが韓国や台湾などのアジアへ供給されている。またイタリアやトルコなどの欧州がアジアに次ぐ主要輸出先。
主な鉱山 |
CODELCO(コデルコ)の主な鉱山とその産物、生産に携わる傘下企業・JVの名称。
チリ |
・Chuquicamata | - | 銅・モリブデン |
・Damiana Norte | - | 銅・モリブデン |
・El Teniente | - | 銅・モリブデン |
・Inca | - | 銅・モリブデン |
・Old Camp | - | 銅・モリブデン |
・Radomiro Tomic | - | 銅・モリブデン |
・Río Blanco | - | 銅・モリブデン |
参考:各社HP