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世界の主な資源企業について。

Ivanhoe Mines(アイバンホー・マインズ)


Ivanhoe Mines(アイバンホー・マインズ)はカナダに本社を置く資源企業。アジア・モンゴルでの資源開発に注力している他、モンゴルの周辺国及びオーストラリアなどでも事業展開している。本社を置くカナダの主要証券取引所であるTSX(トロント証券取引所)の他、米国のNYSE(ニューヨーク証券取引所)やNASDAQ(ナスダック)に上場している。


主力はモンゴルのOyu Tolgoi(オユ・トルゴイ)銅・金プロジェクト。世界最大級の資源量を持つ銅・金鉱床の開発であり、生産が開始されれば国内最大の銅・金鉱山になるととともに世界有数の生産規模を持つ鉱山となる。同プロジェクトには資源メジャーのRio Tinto(リオ・ティント)がIvanhoe Minesに投資することで資本参加している。Rio TintoはIvanhoe Minesの株式を9.9%所有しており、将来的に株式を追加取得する可能性もある。


Oyu Tolgoiプロジェクトからもたらされる利益はモンゴル経済にかなりの影響を及ぼすと予測されており、プロジェクトからのモンゴルへの利益配分を拡大するよう求められるなど、同プロジェクトへの投資に関してはモンゴル政府との関係において様々な問題を抱えている。そのため、プロジェクトは思うように進まず生産開始計画の延期が続いている。2009年ではOyu Tolgoiプロジェクトの生産開始は2013年頃と見られており、年間生産量は銅45万トン、金33万オンスが見込まれている。同プロジェクトの開発状況が同社の経営に重大な影響を及ぼす。

またモンゴルでは株式80%を所有する傘下企業SouthGobi Energy Resourcesを通じ、Oyu Tolgoiプロジェクトの西部で石炭鉱山を所有している(Ovoot Tolgoi鉱山)。同鉱山では2008年に石炭生産(一般炭)が開始されている。また同社はインドネシアで石炭プロジェクトを所有している(Mamahakプロジェクト)。


オーストラリアでは株式83%を所有する傘下企業Ivanhoe Australia(アイバンホー・オーストラリア)がクイーンズランド州の主要資源開発地域であるMt Isa(マウント・イーサ)周辺を中心に銅・金・ウランなどをターゲットとして探鉱を行っている(Cloncurryプロジェクト)。CloncurryプロジェクトはMt ElliottやMt Doreなど複数の隣接したプロジェクトで構成されており、同プロジェクトの北部ではスイスのXstrata(エクストラータ)が所有する国内有数の銅鉱山であるMt Isa鉱山やErnest Henry(アーネスト・ヘンリー)鉱山がある。また同プロジェクトの南東では資源大手BHP Billiton(BHPビリトン)が所有する世界最大の銀鉱山であるCannington(カニングトン)鉱山から生産が行われており、国内有数の鉱山に囲まれたエリアに存在する。Cloncurryプロジェクトにおけるメインのターゲットは銅・金・ウランだがエリア内ではレアメタルであるモリブデンやレニウムも発見されている(Merlinプロジェクト)。また同プロジェクトエリア南部ではカナダの産金大手Barrick Gold(バリック・ゴールド)とJVを組んで探鉱を行っている。


またカザフスタンで事業展開するAltynalmas Goldの株式を49%所有しており、かつて金生産が行われていた同国東部のBolshevik鉱山の再開発を行っている。


オーストラリアではSavage River鉄鉱山から鉄鉱石生産も行っていたが、モンゴルのOyu Tolgoiプロジェクトに注力するため鉄鉱石事業を非中核事業と位置付け2005年に売却し、鉄鉱石事業から撤退している。



主なプロジェクト

Ivanhoe Mines(アイバンホー・マインズ)の主な開発プロジェクトとその予定される産物、開発に携わる傘下企業・JVの名称。

インドネシア
・Mamahak-石炭SouthGobi Energy Resources

オーストラリア
・Cloncurry-銅・金・ウラン・モリブデン・レニウムIvanhoe Australia

モンゴル
Oyu Tolgoi-銅・金
・Ovoot Tolgoi-石炭SouthGobi Energy Resources

参考:各社HP