Newmont Mining（ニューモント・マイニング）

Newmont Mining（ニューモント・マイニング）は米国最大の産金企業。産金量世界2位。世界各国で事業展開。1940年に米国の主要証券取引所であるNYSE（ニューヨーク証券取引所）に上場。

1916年に米国の投資家の原油や天然ガス、鉱業などの資産を扱う持株会社として設立されたNewmont Companyが前身。1921年に組織変更して社名をNewmont Corporationとし、同社の設立年としている。1925年には社名を現在のNewmont Mining Corporationへと変更している。米国最大級の銅生産企業Magma Copper（マグナ・カッパー）を傘下に置き、また金や亜鉛・鉛生産企業の買収により資産を増加させていく。1960年に入り米国のネバダ州Carlin（カーリン）で金鉱床を発見、同地域で金生産を開始する。1980年代にはインドネシアでの金・銅開発に乗り出すなど、主力を金へとシフトしていき、1980年代後半から1990年にかけて銅や石炭など、金以外の資産の売却を進めて事業のコアを金へと集中させている。

2002年にNormandy Mining（ノルマンディ・マイニング）とFranco-Nevada Mining（フランコ・ネバダ・マイニング）を買収することにより、産金量世界一であった南アフリカ共和国のAngloGold Ashanti（アングロゴールド・アシャンティ）を抜いて世界一の座を獲得するが、カナダのBarrick Gold（バリック・ゴールド）の買収攻勢による成長により世界一を譲っている。

Newmont Miningの金事業の生産拠点は米国のネバダ州や中南米を中心にオーストラリア、ニュージーランド、インドネシアなど世界広域にわたる。Normandy Miningの買収により同社の資産であったガーナのAhafo鉱山（当時はプロジェクト）を取得、アフリカでの金鉱山開発に参入している。Ahafo鉱山では2006年に生産が開始されている。

メキシコでは同国資源大手企業であるIndustrias Penoles（ペニョーレス）とJV、ペルーでは国内最大級の金鉱山であるYanacocha（ヤナコチャ）鉱山を同国の産金大手Compania de Minas Buenaventura（ブエナベンチュラ）とJVで権益を所有。またインドネシアでは日本の住友グループなどともJVでBatu Hijau（バツ・ビシャウ）金・銅鉱山の権益を所有している。

主力鉱山はペルーのYanacocha金鉱山など。米州での金生産の比率が高い。