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世界の主な資源企業について。

Samancor(サマンコール)


Samancor(サマンコール)は南アフリカ共和国に本社を置く世界最大のマンガン生産企業。資源メジャーであるBHP Billiton(BHPビリトン)とAnglo American(アングロ・アメリカン)の比率60:40のJV。Samancor Manganeseとも呼ばれる。南アフリカ共和国内にマンガン鉱山を所有する他、オーストラリア最大のマンガン生産企業であるGEMCO(Groote Eylandt Mining Company)やオーストラリア唯一のフェロマンガンプラントを所有するTEMCO(Tasmanian Electro Metallurgical Company)などを管理下に置いている。マンガン合金生産においても世界を代表する企業。


1926年にマンガン鉱山開発を目的として設立されたSA Manganeseが前身であり、1936年からマンガン合金生産を行っているAfrican Metals Corporation(Amcor)と1975年に合併してSamancor(サマンコール)が設立される。南アフリカ共和国の主要証券取引所であるJSE(ヨハネスブルク証券取引所)に上場していたが、Billiton(現BHP Billiton)とAnglo American Corporation of South Africa(AAC、現Anglo American)に買収され1998年に上場廃止している。ダイヤモンド生産世界最大手De Beers(デビアス)もSamancorの株式を所有していたが、同社の親会社であるAnglo Americanに譲渡している。


Samancor(サマンコール)年間マンガン生産量
※BHP Billiton権益100%データ・6月期(GEMCO含む)

南アフリカ共和国・北ケープ州の主要マンガン開発地域であるKalahari Basin(カラハリ盆地)においてマンガン2鉱山で構成されるHotazel鉱山(HMM)から鉱石生産を行っている。


主力であるマンガンの他のコアビジネスとして南アフリカ共和国内のムプマランガ州や北西州でクロム鉱山を操業、合金プラントも所有していたが、2005年にロシアのフェロクロム生産企業Kermas Groupに売却してクロム事業から撤退している。


景気低迷によるマンガン需要の減少により、2009年は生産量を大幅に縮小している。2009年の年間マンガン生産量は約447万トン(GEMCO含む)。



主な鉱山

Samancor(サマンコール)の主な鉱山とその産物、生産に携わる傘下企業・JVの名称。

オーストラリア
・Groote Eylandt-マンガンGEMCO

南アフリカ共和国
Hotazel
・Mamatwan-マンガン
・Wessels-マンガン

参考:各社HP