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世界の主な資源企業について。

Southern Copper Corporation(SCC)


Southern Copper Corporation(サザン・カッパー、SCC)は米国の資源大手。旧Southern Peru Copper Corporation(SPCC)。世界最大級の銅・モリブデン・銀生産企業。社名が示すとおり事業のメインは銅であり、銅生産量は世界7位。またチリの国営銅生産大手CODELCO(コデルコ)と肩を並べる世界最大規模の銅埋蔵量を持つ(同社公表ベース)。中南米で事業展開している。1996年に米国のNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場しており、鉱業主体の資源企業としては時価総額世界上位。

メキシコの資源大手Grupo Mexico(グルポ・メヒコ)の子会社。Grupo Mexicoの子会社であるAmericas Mining Corporation (AMC)がSCCの株式約80%を所有している。


1952年に設立され、ペルーで1960年にToquepala鉱山から生産開始。1976年にはCuajone鉱山から生産を開始して同国内で生産規模を拡大させていく。1999年にGrupo MexicoがSCCの主要株主となった後、2005年にメキシコの資源大手Minera Mexico, S.A. de C.V.(MM)を親会社のAMCより取得(99.95%)し、メキシコ北部のCananea鉱山などを資産に組み込むことにより活動エリアをペルーからメキシコへと拡大させ、同年10月に社名をSouthern Peru Copper CorporationからSouthern Copper Corporation(SCC)へ変更している。


従来からの主力であるペルーや2005年に取得したメキシコ資産であるMinera Mexicoが現在のSCCの中核となっており、両国で多数の鉱山・プロジェクトを抱える他、チリでも探鉱に携わっている。またメキシコでは石炭の生産も行っている(Nueva Rosita鉱山)。



Southern Copper Corporationの銅部門の主力鉱山はペルーのCuajone鉱山、Toquepala鉱山や、メキシコのLa Caridad鉱山。また、豊富な資源埋蔵量を持つメキシコのCananea鉱山も所有する。


Southern Copper Corporation年間銅生産量

同社の2009年の年間銅生産量は約48万5000トン。2004年の71万8000トンをピークとして生産量は減少傾向にあるが、2011年までに20億米ドルを投じてペルーに所有するCuajone鉱山やToquepala鉱山の拡張及びペルーのTía María銅鉱床の開発を進め、銅生産量を拡大させる計画を2007年に発表している。Tía María銅鉱床は2010年までに生産開始する予定。



Southern Copper Corporationのモリブデン部門は銅鉱山からの副産物として生産されており、メキシコ国内最大級のモリブデン生産規模を持つLa Caridad鉱山やペルーのCuajone、Toquepala鉱山から生産されている。


SCCの2009年の年間モリブデン生産量は約18,700トン。


主な鉱山

Southern Copper Corporation(SCC)の主な鉱山とその産物、生産に携わる傘下企業・JVの名称。

ペルー
Cuajone-銅・モリブデン
Toquepala-銅・モリブデン

メキシコ
Cananea-
・Charcas-銅・亜鉛・鉛
La Caridad-銅・モリブデン
・Nueva Rosita-石炭
・San Martín-銅・亜鉛・鉛
・Santa Bárbara-銅・亜鉛・鉛
・Santa Eulalia-亜鉛・鉛
・Taxco-亜鉛・鉛・銀・金


主なプロジェクト

Southern Copper Corporation(SCC)の主な開発プロジェクトとその予定される産物、開発に携わる傘下企業・JVの名称。

チリ
・El Salado-銅・金
・Sierra Aspera-銅・金

ペルー
・Los Chancas-銅・モリブデン
・Tantahuatay-金・銀
・Tía María-

メキシコ
・Angangueo-金・銀・銅・鉛・亜鉛
・Buenavista-銀・銅・亜鉛
・Chalchihuites-鉛・亜鉛・銅・銀
・El Arco-銅・金
・Sierra de Lobos-銅・亜鉛・金・銀

参考:各社HP