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オーストラリア

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DISERによればオーストラリアの2021年における年間鉛生産量(鉱山生産)は約49万トン。※世界2位の鉛生産国であり、世界全体の年間鉛生産量の約11%を占める。

オーストラリアでは鉛生産は亜鉛や銀など他の資源とともに生産されており、国内の主要亜鉛鉱山が鉛生産においても大きな生産シェアを持っている。亜鉛と同様に主にクイーンズランド州(Queensland)を中心として国内広域にわたって鉛生産が行われており、2021年ではクイーンズランド州の生産量がオーストラリア全体の年間鉛生産量の約61%を占めている。生産企業としては資源メジャーGlencoreや国内企業South32がオーストラリア国内の鉛生産において大きなシェアを持っている。

オーストラリア鉛鉱山

クイーンズランド州

オーストラリア国内最大の鉛生産州である同国東部のクイーンズランド州では州内西部に鉛鉱山が集中しており、George Fisher、Lady Lorettaといった複数の鉱山で構成される国内最大の亜鉛・鉛鉱山であるMount Isa鉱山から国内全体の年間鉛生産の約27%を占める年間13万トンクラスの鉛が生産されている。同鉱山は国内最大の亜鉛・鉛生産企業であるGlencoreが所有しており、同社の主力鉱山の1つとなっている。

Mount Isa鉱山の近隣では中国の国営企業MinmetalsグループのMMGによってDugald River鉱山から年間2万トンクラスの鉛が生産されている他、同鉱山の南部では世界最大級の銀鉱山であるCannington鉱山(South32)からMount Isa鉱山と同等クラスとなる年間13万トンクラスの鉛が生産されている。

その他の州

クイーンズランド州に次いで国内2位の鉛生産州であるニュー・サウス・ウェールズ州(New South Wales)では100年以上の操業歴史を持つBroken Hill鉱山(Potosiなど複数の鉱山で構成)から香港企業グループの国内企業Perilyaによって年間4~5万トンクラスの鉛が生産されている他、同鉱山の近隣では東邦亜鉛グループのCBH ResourcesがRasp鉱山から年間1万トンクラスの鉛を生産している。

ノーザンテリトリー(Northern Territory)ではGlencoreが国内最大級の亜鉛鉱山であるMcArthur River鉱山から年間5~6万トンクラスの鉛を生産している。

同国南部のタスマニア州(Tasmania)では多資源鉱山であるRosebery鉱山から年間2~3万トンクラスの鉛が生産されている(MMG)。また同州では鉱山生産過程で生じる尾鉱からの亜鉛・鉛・銀資源抽出が行われている(Hellyer鉱山、NQ Minerals)。

UN Comtradeによれば2021年ではオーストラリアは世界最大の鉛(精鉱)輸出国となっている。総量ベースで約33万トンの鉛が主にアジアへ輸出されており、韓国・中国・日本の主要輸出先3か国への鉛輸出量合計がオーストラリア全体の年間鉛輸出の約97%を占めている。

USGSによれば2021年におけるオーストラリアの鉛埋蔵量は約3700万トンとされている。世界最大の鉛埋蔵国であり、世界全体の鉛埋蔵量の約41%を占めている。可採年数は約76年。

※2021年の世界全体・オーストラリア以外の各国の鉛生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約430万トン)。データの無い国除く

参考:Department of Industry, Science, Energy and Resources、U.S. Geological Survey、Geoscience Australia、Department of Regional New South Wales、Northern Territory Geological Survey、Department of Home Affairs、United Nations Comtrade、各社HP

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