オーストラリア
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鉱山生産、レアアース酸化物換算量(rare-earth-oxide、REO)。USGSによればオーストラリアの※2021年における年間レアアース生産量は約22,000トン。世界4位のレアアース生産国であり、世界全体の年間レアアース生産量の約7.9%を占める。
オーストラリアではレアアース生産は西オーストラリア州(Western Australia)のみで行われている。
西オーストラリア州
西オーストラリア州では国内最大のレアアース生産企業である国内企業Lynas Rare Earths(旧Lynas Corporation)が同州中央部に所有するMt Weld鉱山から年間15,000トンクラスのレアアースを生産しており、同鉱山で生産されたレアアースはマレーシアで同社が操業する精製プラントへ送られている。また同州西部ではミネラルサンド生産企業Iluka ResourcesがEneabba鉱山で年間60,000トンクラスのモナザイト・ジルコン精鉱(副産物としてレアアースを含む)を生産している(※REO年間7,000トンクラス)。
USGSによれば2021年におけるオーストラリアのレアアース埋蔵量は約400万トンとされている。世界6位のレアアース埋蔵国であり、世界全体のレアアース埋蔵量の約3.3%を占めている。可採年数は約182年。
※2021年の世界全体・各国のレアアース生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約28万トン)。
※Eneabba鉱山のREO換算量はGeoscience Australiaデータをもとに作成(精鉱:57,700t × モナザイト:20% × REO:60%)
参考:U.S. Geological Survey、Geoscience Australia、各社HP