レアアース
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USGSによれば2020年における世界全体のレアアース(希土類元素)の鉱山生産量は酸化物換算量(rare-earth-oxide、REO)で約24万トン。他のレアメタル同様産地が偏っている資源であり、中国・米国・ミャンマーの生産上位3か国合計で世界全体の年間レアアース生産量の約86%、生産上位10か国合計で世界全体の約99.8%を占める。
米国ではカリフォルニア州のMountain Pass鉱山でレアアース生産が行われている。同鉱山は2015年に生産をストップしたが、2017年に生産再開して以来生産量を拡大させている。またオーストラリアでは西オーストラリア州で国内最大のレアアース鉱山であるMt Weld鉱山の他、Eneabba鉱山の計2鉱山から生産が行われている。
USGSによればレアアースの2021年における世界全体の埋蔵量は約1億2000万トンとされており、生産量に対して埋蔵量は豊富にある。中国が4400万トンで世界最大のレアアース埋蔵国であり、中国・ベトナム・ブラジル・ロシアの4か国合計で世界全体のレアアース埋蔵量の約90%をしめる。また他の国と比べると少量だがグリーンランドにもレアアースが埋蔵されている。
※生産シェア・分布図ともにUSGSデータで作成。生産国にその他があるので、分布図は生産量が不明な国は除く。生産シェアはその他を含めた世界全体の生産量に対してのシェア。分布図はマレーシアのみBGSデータで作成。
レアアース生産国(2020年)
参考:U.S. Geological Survey、Geoscience Australia、British Geological Survey、MP Materials、Lynas Rare Earths、Iluka Resources