ガーナ
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USGSによればガーナの※2021年における金の年間生産量(鉱山生産)は約418万オンス(約130トン)。世界6位の金生産国であり、世界全体の年間金生産量の約4.3%を占める。
ガーナ経済にとって金は最も重要な資源の1つであり、国内南部で集中的に金生産が行われている。AngloGold AshantiやGold Fieldsなどアフリカを代表する金生産企業や世界最大級の金生産企業である米国のNewmontがガーナ国内の金生産において大きなシェアを持っている。
2020年ではガーナ国内における小規模採掘(Artisanal and Small Scale Gold Mining、ASGM)による金生産がガーナ全体の年間金生産の※約3割(約130万オンス)を占めている。
Ashanti Gold Belt
ガーナ国内で特に活発に金生産が行われている国内南西部のウエスタン州(Western)を中心として南北に広がる国内主要金生産地域Ashanti Gold BeltではGold Fieldsが生産拠点を置いており、ウエスタン州にある国内最大の金鉱山であるTarkwa鉱山や同鉱山の北部近隣にあるDamang鉱山から年間計70~80万オンスクラスの金を生産している。また同地域ではAngloGold Ashantiや中国企業グループのGolden Starも金生産を行っている。
アシャンティ州(Ashanti)では100年以上の操業歴史を持つObuasi鉱山でAngloGold Ashantiが年間10万オンスクラスの金を生産している。Ashanti Gold Belt内北部に位置するイースタン州(Eastern)のAkyem鉱山ではNewmontが金生産を行っている。
その他地域
アハフォ州(Ahafo)ではNewmontが国内最大級の金鉱山であるAhafo(South)鉱山から年間50万オンスクラスの金を生産しており、セントラル州(Central)ではオーストラリアのPerseus MiningがEdikan鉱山から金生産を行っている。Ashanti Gold Beltの西に位置するAsankrangwa Gold BeltではカナダのGaliano GoldがGold Fieldsやガーナ政府とJVで金生産を行っている(Asanko鉱山)。
USGSによれば2021年におけるガーナの金埋蔵量は約1,000トンとされている。世界14位の金埋蔵国であり、世界全体の金埋蔵量の約1.9%を占めている。可採年数は約8年。
※2021年の世界全体・各国の金生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約9700万オンス、約3,000トン)。データの無い国除く
※ASGM生産量はMinerals Commission of Ghanaデータ
参考:U.S. Geological Survey、Minerals Commission of Ghana、各社HP