インド
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USGSによればインドの※2021年における鉛の年間生産量(鉱山生産)は約21万トン。世界6位の鉛生産国であり、アジアでは中国に次いで2位の鉛生産国。世界全体の年間鉛生産量の約4.9%を占める。
インドでは鉛生産は同国西部で行われており、同じくインドの主産物である亜鉛とともに生産されている。世界最大級の亜鉛・鉛生産企業である国内企業Hindustan Zinc(英国のVedanta Resourcesグループ)がインド国内において独占的に鉛生産を行っている。
ラージャスターン州(Rajasthan)
インド国内西部ではパキスタンと隣接するラージャスターン州でHindustan Zincが集中的に生産を行っており、Rampura Agucha、Zawarなど複数の鉱山から鉛を生産している。鉱山では亜鉛・鉛とともに銀も生産されており、亜鉛・鉛・銀ともに生産量は世界最大級。同社がラージャスターン州や国内北部のウッタラーカンド州(Uttarakhand)に所有する精製プラントと併せて鉱石生産から精製まで国内で一貫生産している。
USGSによれば2021年におけるインドの鉛埋蔵量は約250万トンとされている。世界7位の鉛埋蔵国であり、世界全体の鉛埋蔵量の約2.8%を占めている。可採年数は約12年。
※2021年の世界全体・各国の鉛生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約430万トン)。データの無い国除く
参考:U.S. Geological Survey、各社HP