カザフスタン
|
USGSによればカザフスタンの2020年における年間鉄鉱石生産量(鉱石ベース)は約6290万トン。世界7位の鉄鉱石生産国であり、欧州ではロシア、ウクライナに次ぐ3位の鉄鉱石生産国。世界全体の年間鉄鉱石生産量の約2.5%を占める。
カザフスタンでは同国政府が権益を所有するルクセンブルク企業Eurasian Resources Group(ERG)が国内鉄鉱石生産において大きなシェアを持っている(※SSGPO JSC)。
ERGはカザフスタン北部コスタナイ州(Kostanay)で鉄鉱石生産を行っており、Sokolovsky、Sarbaiskyなど複数の鉱山から年間4000万トンクラスの鉄鉱石を生産している。また鉄鋼大手ArcelorMittalも国内で複数の鉄鉱石鉱山を所有しており(Lisakovski、Atasuなど)、年間300万トンクラスの鉄鉱石を生産している。
USGSによれば2021年におけるカザフスタンの鉄鉱石埋蔵量は鉱石ベースで約25億トン(鉄含有量ベースで約9億トン)とされており、世界全体の鉄鉱石埋蔵量の約1%を占めている。
※旧ENRC(Eurasian Natural Resources Corporation)の資産。2013年にERGがENRCを買収。
参考:U.S. Geological Survey、各社HP