ウクライナ
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USGSによればウクライナの2020年における年間鉄鉱石生産量(鉱石ベース)は約7880万トン。世界6位の鉄鉱石生産国であり、欧州ではロシアに次ぐ2位の鉄鉱石生産国。世界全体の年間鉄鉱石生産量の約3.2%を占める。
ウクライナでは同国東部のクリヴィー・リフ(Kryvyi Rih)を中心に鉄鉱石生産が行われており、主に鉄鋼生産企業が鉄鉱石鉱山を所有している。
ウクライナ国内の主要鉄鉱石生産地域であるクリヴィー・リフでは鉄鋼生産企業であり国内最大鉄鉱石企業であるMetinvestが複数の鉱山から年間3000万トンクラスの鉄鉱石を生産し、自社の鉄鋼消費だけでなく東南アジアやウクライナ国内などへ販売している。また同じく鉄鋼生産企業であるArcelorMittalも同地域で所有する鉄鉱石鉱山から年間1000万トンクラスの鉄鉱石を生産している。
また同国東部クレメンチューク(Kremenchuk)ではスイス企業FerrexpoがPoltava鉱山など複数の鉱山から年間約1000万トンクラスの鉄鉱石ペレットを生産しており、欧州やアジアなどへ輸出している。
USGSによれば2021年におけるウクライナの鉄鉱石埋蔵量は鉱石ベースで約65億トン(鉄含有量ベースで約23億トン)とされている。世界5位の鉄鉱石埋蔵国であり、世界全体の鉄鉱石埋蔵量の約3.6%を占めている。
参考:U.S. Geological Survey、各社HP