資源企業
世界の主な資源企業について。
Centerra Gold(センテラ・ゴールド)
概要 | ||||||||||||||||||
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Centerra Gold(センテラ・ゴールド)はカナダの産金企業であり、キルギスを中心に事業展開。キルギス政府とカナダのウラン大手Cameco(カメコ)が主要株主であり、CamecoがCenterra Goldの株式53%、キルギス政府が16%所有。設立年である2004年にカナダの主要証券取引所であるTSX(トロント証券取引所)に上場している。
カナダのウラン生産企業であるCamecoが1990年代に入り金事業に参入、1994年にキルギスでの金開発の総括を目的としてCamecoによって設立されたCameco Gold(カメコ・ゴールド)がCenterra Goldの前身。Camecoは1994年にキルギスのKumtor鉱山の開発を行うKumtor Gold Companyの権益3分の1を取得しており、Kumtor鉱山がCameco Goldの主力資産となる。Kumtor金鉱山は1997年に生産を開始。
1998年にはCamecoがウラン生産企業Uranerz Exploration and Mining Limited(UEM)を買収したことによりUEMの資産である米国ネバダ州Carlin Trend(カーリン・トレンド)の金プロジェクトの権益を承継(Barrick GoldとのJV)。2002年にはオーストラリアの金生産企業の買収によりモンゴルでの金鉱山の権益も取得している。
2004年にはCamecoとキルギス政府によってCameco GoldとKumtor Gold Companyの資産の統合がなされ、Camecoとキルギス政府を主要株主とした新企業Centerra Goldが設立される。
主要株主であるCamecoは事業をウランへ特化するためCenterra Goldの株式を売却する意向を示している。キルギス政府の同社への株式保有比率が増加する見通し。
金部門 | 金 - 資源一覧 |
Centerra Gold(センテラ・ゴールド)の主力である金部門はキルギス共和国とモンゴルが生産拠点であり、キルギス共和国のKumtor(クムトール)鉱山が主力鉱山。Kumtor鉱山はキルギス最大の金鉱山。キルギス経済を支える重要な鉱山であり、世界有数の金鉱山である。そのため、Kumtor鉱山を巡って現地住民との対立、キルギス国家とCenterra Goldの大株主であるCameco(カメコ)との関係など、様々な問題を抱えている。Kumtor鉱山の動向によってCenterra Goldの行く末は左右されるとも言える。
米国ではネバダ州の主要金開発地域であるCarlin Trendにおいて産金大手のBarrick Gold(バリック・ゴールド)の子会社であるHomestake Mining(ホームステーク・マイニング)とJVで金の探鉱を行っている(REN JV)。
モンゴルでは2004年からBoroo金鉱山より金生産を行っている。Boroo金鉱山はオーストラリアの金生産企業AGRの買収によって取得。またBoroo金鉱山の近隣でプロジェクトを行っている。
Centerra Goldの2008年の年間金生産量は約75万オンス。
主な鉱山 |
Centerra Gold(センテラ・ゴールド)の主な鉱山とその産物、生産に携わる傘下企業・JVの名称。
キルギス |
・Kumtor | - | 金 | ※ | Kumtor Gold Company |
モンゴル |
・Boroo | - | 金 |
主なプロジェクト |
Centerra Gold(センテラ・ゴールド)の主な開発プロジェクトとその予定される産物、開発に携わる傘下企業・JVの名称。
米国 |
・REN | - | 金 | ※ | REN joint venture |
モンゴル |
・Gatsuurt | - | 金 |
参考:各社HP