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オーストラリア

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ニッケル

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DISERによればオーストラリアの2021年における年間ニッケル生産量(鉱山生産)は約15万トン。※世界5位のニッケル生産国であり、世界全体の年間ニッケル生産量の約5.5%を占める。

オーストラリアではニッケル生産は西オーストラリア州(Western Australia)のみで行われており、主にコバルトや銅とともに生産されている。資源メジャーBHPやGlencoreなどがオーストラリア国内でニッケルの鉱山生産から精製まで一貫生産を行っている。

ニッケル鉱山

西オーストラリア州

西オーストラリア州では同州中央部から南部にかけてニッケル生産が行われており、BHPやGlencoreが同州中央部に生産拠点を置いている。国内最大のニッケル生産企業であるBHPはLeinster、Mt Keithなど複数の鉱山でニッケルを生産し、同州のプラントで精製を行っている(Nickel West)。国内最大のニッケル鉱山であるMurrin Murrin鉱山を所有するGlencoreも同州で鉱山生産からニッケル精製を行っている(Minara Resources)。

同州南部では国内企業IGOが所有するNova鉱山やFlying Fox、Spotted Quoll鉱山で構成されるForrestania鉱山から両鉱山合計で年間4~5万トンクラスのニッケル生産を行っている。また同州南部では世界最大級の銅生産企業であるカナダのFirst QuantumがRavensthorpe鉱山からニッケル生産を行っている。

UN Comtradeによれば2021年では※オーストラリアは世界5位のニッケル(精鉱・鉱石)輸出国となっており、総量ベースで約20万トンのニッケルが輸出されている。

USGSによれば2021年におけるオーストラリアのニッケル埋蔵量は約2100万トンとされている。世界最大のニッケル埋蔵国(インドネシアと同等)であり、世界全体のニッケル埋蔵量の約22%を占めている。可採年数は約140年。

※2021年の世界全体・オーストラリア以外の各国のニッケル生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約270万トン)。データの無い国除く
※世界のニッケル輸出ランキングは輸出量データ。UN Comtradeにデータの無い国除く

参考:Department of Industry, Science, Energy and Resources、U.S. Geological Survey、Geoscience Australia、United Nations Comtrade、各社HP

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