ニッケル
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BGSによれば2020年の世界全体の年間ニッケル生産量(鉱山生産)は約251万トン。
ニッケルは他の希少性の高いレアメタルと比較して生産量が多く、また資源大国オーストラリアや北米をはじめとしてアジアや中南米など世界各国で広く生産及び開発が行われている。しかし各国の生産量の差は大きく、インドネシア、フィリピン、ロシア、ニューカレドニア(フランス海外領土)、オーストラリアの生産量上位5カ国の合計では世界全体のニッケル生産量の約70%を占めており、やはり一部の国の生産状況によって需給が左右される。また生産量上位10カ国合計では世界全体の年間ニッケル生産量の約88%を占める。
埋蔵量はUSGSによれば2020年ではオーストラリア、インドネシア、ブラジルが多い。また生産が横ばい傾向にあるロシアやオーストラリアなどと対照的に、開発が活発化しているインドネシアのニッケル生産量の増加が目立っており、2016年から2020年までの5年間でインドネシアの年間ニッケル生産量は4倍になっている。
ニッケル生産国(2020年)
- アルバニア
- インドネシア
- オーストラリア
- カナダ
- キューバ
- ギリシャ
- グアテマラ
- コートジボワール
- コソボ
- コロンビア
- ザンビア
- ジンバブエ
- 中国
- ドミニカ共和国
- トルコ
- ニューカレドニア
- ノルウェー
- パプアニューギニア
- フィリピン
- フィンランド
- ブラジル
- 米国
- ポーランド
- マダガスカル
- 南アフリカ共和国
- ミャンマー
- モロッコ
- ロシア
参考:British Geological Survey、U.S. Geological Survey