コンゴ民主共和国
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USGSによればコンゴ民主共和国の※2021年におけるコバルトの年間生産量(鉱山生産)は約12万トン。世界最大のコバルト生産国であり、世界全体の年間コバルト生産量の約73%を占める。
コンゴ民主共和国ではコバルトは銅の副産物として生産されており、国内南東部から隣国ザンビアにかけて広がるアフリカの主要銅埋蔵地域であるCopperbelt(カッパーベルト)で集中的に生産が行われている。資源メジャーGlencoreや中国企業CNMC、CMOCなど大手資源企業がコンゴ民主共和国国営企業GécaminesとJVでコバルト生産を行っており、国内のコバルト生産において大きなシェアを持っている。
コンゴ民主共和国内南東部のカタンガ州(Katanga)ではGlencoreとGécaminesのJVであるKamoto Copper CompanyがKOVやMashambaなど複数の銅鉱山からコバルトを生産している(Kamoto鉱山)。Glencoreが同じくカタンガ州で生産を行っているMutanda鉱山では2019年に生産ストップしていたが2021年に再開している。
中国企業CMOCはTenke Fungurume鉱山から、Jinchuan Group傘下のMetorexはRuashi鉱山からコバルト生産を行っている。
USGSによれば2021年におけるコンゴ民主共和国のコバルト埋蔵量は約350万トンとされている。世界最大のコバルト埋蔵国であり、世界全体のコバルト埋蔵量の約46%を占めている。可採年数は約29年。
※2021年の世界全体・各国のコバルト生産量データはUSGSによる推定値(世界全体で約17万トン)。データの無い国除く
参考:U.S. Geological Survey、各社HP