米国
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BP統計によれば米国の2021年における年間石炭生産量は約5億2400万トン(※約5億7700万ショートトン)。世界4位の石炭生産国であり、世界全体の年間石炭生産量の約6%を占める。
米国ではワイオミング州(Wyoming)のPowder River Basin(パウダー・リバー盆地)を中心に石炭が生産されており、EIAによれば同州の生産量だけで2021年の米国内全体の年間石炭生産量の約41%を占めている。同国内の石炭生産においては国内最大の石炭生産企業である国内企業Peabody Energy、同社に次いで2位のArch Resourcesが大きなシェアを持っており、2社合計の年間石炭生産量で2021年の米国内における年間石炭生産全体の約31%を占めている。
Powder River Basin
米国内の石炭鉱山の生産量においてはPowder River BasinにあるPeabody Energy(Peabody Powder River Mining)のNorth Antelope Rochelle炭鉱(NARM)、Arch Resources(Thunder Basin Coal Company)のBlack Thunder炭鉱からの石炭生産量が突出しており、2炭鉱からの石炭生産量合計で米国内の年間石炭生産量全体の約21%を占めている。
UN Comtradeによれば米国は2021年では※世界4位の石炭輸出国であり、米国全体で2021年に年間約7700万トン(約8500万ショートトン)の石炭が世界各国へ輸出されている。輸出先は世界全体に対してアジアの比率が高く、インド・中国・日本の主要輸出先3か国合計の石炭輸出量が米国の年間石炭輸出全体の約42%を占めている。
BP統計によれば2020年における米国の石炭埋蔵量は約2490億トンとされている。世界最大の石炭埋蔵国であり、世界全体の石炭埋蔵量の約23%を占めている。
※ショートトンは全てEIAデータ
※米国の石炭輸出ランキングはUN Comtradeの石炭輸出量データ。UN Comtradeにデータの無い国除く。輸出先比率は米国全体の石炭輸出量はEIA、各国はUN Comtradeデータで作成
参考:BP Statistical Review Of World Energy、Energy Information Administration、National Mining Association、United Nations Comtrade