ニッケル
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ニッケルは鉱山から生産されるレアメタルの1つであり、生産地域は広いが生産量に差がある。耐食性が高く、主にメッキなどに用いられる。鉄との合金であるステンレスといった合金材料としての需要が高い。
ニッケル(地金)は市場で取引され、英国のLME(ロンドン金属取引所)での価格が国際指標となっている。価格動向は、需要全体の中で特に大きな割合を占めるステンレスを必要とする自動車をはじめとした産業界の需要動向に影響を受ける。
ニッケル鉱石は大きく酸化鉱(ラテライト鉱)と硫化鉱に分かれる。ロシアやカナダでは硫化鉱が生産されており、世界最大のニッケル生産国であるインドネシアやフランス海外領土であるニューカレドニアでは酸化鉱が生産されている。ニッケル鉱石はニッケル地金(電気ニッケルなど)や酸化ニッケルなどに加工され、また高品位の酸化鉱であるガーニエライト(珪ニッケル鉱)はフェロニッケル生産に用いられる。