クロム
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USGSによれば2020年の世界全体のクロム(鉄鉱)生産量は約3700万トン。近年はやや減産傾向にあるものの、10年前と比較して年間生産量は1.5倍程増加している。生産上位3カ国合計で世界全体の約76%、上位10か国合計で世界全体の約98%を占める。
主要生産国におけるクロム鉱山から生産されたクロム鉱石は主に自国内のプラントで鉄との合金であるフェロクロム精製が行われた後に世界のステンレス需要国などへ出荷される他、クロム鉱石の状態での輸出も行われる。
世界最大のクロム生産国である南アフリカ共和国では主要資源開発地域であるBushveld Complex(ブッシュフェルド・コンプレックス)でクロム鉱山から生産が行われており、同コンプレックス西部のRustenburg(ラステンバーグ)近隣、そして同コンプレックス東部のSteelpoort(スチールプルト)近隣などがクロム生産の中心となっている。
USGSによれば埋蔵量は2021年で約5億7000万トンとされており、カザフスタンと南アフリカ共和国で世界全体の約75%を占めている。
クロム生産国(2020年)
- アフガニスタン
- アラブ首長国連邦
- アルバニア
- イラン
- インド
- オマーン
- カザフスタン
- ジンバブエ
- スーダン
- 中国
- トルコ
- パキスタン
- パプアニューギニア
- フィリピン
- フィンランド
- ブラジル
- マダガスカル
- 南アフリカ共和国
- ロシア
参考:U.S. Geological Survey