Bowen Basin(ボーエン盆地)はクイーンズランド州東部に位置するオーストラリア最大の石炭埋蔵地域であり、ニュー・サウス・ウェールズ州のHunter Valley Coal Chain(ハンター・バレー)と並んで同国内の石炭生産の中核地域である。
クイーンズランド州内の石炭生産のほとんどがBowen Basinからの生産による。
Bowen Basin(ボーエン盆地)はクイーンズランド州の都市Mackay北西部に位置するCollinsvilleから、Gladstone南西部に位置するTheodore南部まで広がっており、生産された石炭は世界最大級の石炭積出港であるGladstone港(GPC)やDalrymple Bay Coal Terminal(DBCT)などから海外へ出荷されている。
Bowen Basin産石炭の主要積出港の1つであるGladstone港における石炭出荷はRG Tanna(主力)とBarney Pointの2つの出荷施設からなり、出荷される石炭のうち約75%が原料炭。Bowen Basin上のBlackwater(ブラックウォーター)炭鉱やEnsham(エンシャム)炭鉱などで生産された石炭がGladstone港から出荷されている。原料炭、一般炭ともに日本や台湾などのアジア向けが中心であり、年間7000万トンの石炭出荷能力を持っている。
Gladstone港の北部に位置するDalrymple Bay Coal Terminalは年間6000万トンの石炭出荷能力を持っており、2008年には石炭出荷能力を年間8500万トンクラスへ引き上げる拡張プロジェクトが実施されている。Dalrymple Bay Coal TerminalへはBowen Basin上のBlair Athol(ブレア・アソル)炭鉱やGoonyella Riverside(グニエラ・リバーサイド)炭鉱などで生産された石炭が運ばれ、Dalrymple Bay Coal Terminalからは欧州やアジアなどへ原料炭、一般炭の出荷が行われている。
Bowen Basin(ボーエン盆地)で生産及び開発が行われている主な鉱山・プロジェクト。
参考:各社ホームページ、Bowen Basin、GPC、DBCTより